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突然すぎる哀しみ

13日母は逝ってしまいました。


少し風邪気味だったようですが
食欲もあったようです。
小学一年生の曾孫が「ばあちゃんの口に血がついてる」
と言って兄に知らせたようです。
救急車を呼ぶと「大袈裟な事するな」と皆を叱ったそうです。
福岡から孫が駆けつけると「大した事無いのに何で来るのか 早く帰り」とも
近くにいる4人の曾孫がベッドの脇で手を握って
「ばあちゃん早く元気になってね」と言う姿を見た担当医は
「曾孫さんがここまでおばあちゃんの面倒を見る姿は見たことがない。
おばあちゃんは幸せ者ですよ。」と感動されたようです。
私が駆けつけた時はすでに意識は無く眠っていました。
今夜が山だと言われたようですが私を待っていてくれたのです。
ちょっと冷たい手を触ると「母との思い出」が甦ってきました。
一晩中母の手を握っていました。
うつらうつらしていた6時過ぎ静かに呼吸が止まりました。
その後 義姉が看護婦さんと曾孫の話をしていると3回深く呼吸をしたそうです。
信じられないことですがこういう事があるんですね。


お通夜で孫たちは「ばあちゃんは11人の孫を分け隔てなく可愛がってくれた」
と言っていました。
その奥さんたちは「ばあちゃん ばあちゃん」とよく面倒をみてくれていて
いつも離れている私は感謝していました。
一日中棺から離れず涙していた小学四年生の男の子。
時々一緒にごはんを食べる一年生の女の子は「ばあちゃん」とは言わず
「スエちゃん」と呼んでいました。まず一番に「スエちゃん」に
ごはんを・・・・おかずも一番多くよそってくれていたそうです。
「ばあちゃん思い」の11人の孫と優しい10人の曾孫たち
その姿を見て母は幸せだったと確信しました。
孫たちの電話番号はすべて頭の中にありました。
元気で110歳までは長生きするだろうと皆で言っていたんです。


明治40年生まれ。
8月で100歳になるところでした。
「ほんとうに哀しい時は涙は出ない」と泣き虫の私を嗜める
強い「明治の女」でした。
夕べ新幹線の中でふとそう言ってた母の言葉を想いだしました。

by greedy_kyoto | 2007-03-19 15:05

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